能登半島地震により被災した地域の応援をするCSOに対して、地域復興に必要となる事業活動の資金を支給する「大阪NPOセンター 能登半島地震応援金」。5月に応援金対象団体9団体が決定し、各団体は、日々、能登半島地震の復興支援に汗を流しておられます。(その様子は各団体がSNSを中心に発信中)
今回、応援対象団体の1つであり、被災地各地でのボランティアおよび大阪市内にて毎週の被災写真洗浄活動を行っている「あらいぐま大阪」に事務局スタッフが取材に行きましたので、その様子をお伝えします。
- あらいぐま大阪の取り組みについて
あらいぐま大阪は2018年の西日本豪雨をきっかけにこの取り組みを始められました。あらいぐま大阪と同じく被災写真の洗浄をされている「あらいぐま〇〇(地域名)」という団体が各地にあり、情報交換や連携をしながら日々活動を進めておられます。
洗浄する写真は、あらいぐま大阪が石川県で支援活動を行っている団体と連携しており、直接現地にて受け取ることが多いようです。預かった写真は、主に毎週日曜日に大阪市阿倍野区にある「桃ケ池公園市民活動センター」にて実施している写真洗浄会できれいにします。今回私は、そちらにお伺いし、写真洗浄のボランティアの体験もさせていただきました。
- 写真洗浄を体験
私自身は、初めての写真洗浄という体験で、貴重な写真を触ることに緊張していました。しかし、あらいぐま大阪の田中さんが、洗浄の工程を丁寧に教えてくださったおかげで、初めてでも安心して洗浄のお手伝いができました。実際に預かった写真は、歴史を感じるものが多く、その場にいるボランティアのみなさんと写真について想いを巡らす時間も楽しいものでした。
田中さんとお話をする中で印象に残ったことは、写真は私たちが思っている以上に“残せる”ということです。だから、被災した家を片付ける際にも、「アルバムや写真を捨てないでほしい」というお話もされていました。実際に被災した方々は目の前の生活再建などに追われ、「思い出の写真」に手をつけはじめるのは心も身体も落ち着いてからになると思います。しかし、写真洗浄という手法で、時間が経っても、思い出が形として残せるのです。
今回、取材・ボランティアを体験させてもらい、「写真洗浄」があることを知ってもらうこと、拡げていくことが大切だと感じました。 あらいぐま大阪の写真洗浄活動はまだまだ続きます。お近くの方はぜひ気軽にボランティアに参加してみてください。
【あらいぐま大阪 SNS】
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